詰将棋雑談(13) 双玉図式

詰将棋入門(45)の古関三雄作をみて、若島正の看寿賞受賞作を思い出した方も多かろう。
といっても若い方も多いと思うので、思い出した作品3つを並べましょう。

若島正 盤上のファンタジア 第34番 詰パラ 1993.12

何か用事があって若島さんに葉書を書いたら返信に添えられていた思い出の図。
手数は短いのに桂合の変化を重層的に埋め込む。
なんでもないような形から新しいものが生まれてくるのが凄いなと思った。
パラで誤解者続出と看寿賞受賞には本人も驚いたと思う。

添川公司 「恋する二人」 詰パラ1982.9

「恋愛する二人」の方が誤植ということで正しいんだよね。
改良図があったような気もするが、まぁいいや。
どうせまもなく作品集がでるのだろう。

馬屋原剛 「槍の帝王」 詰パラ 2010.1

パラの大学院を担当することになって、最初に選んだのが谷川名人の作品とこの作品。
恐る恐る解説したっけ。

ところで若島氏は上の第34番の解説でこう書いている。

単玉と双玉ではジャンルが違うので、同一の基準で評価したりするのは気が進まないという人も多数存在する。それはそれで一理ある説であるが、わたしは作る側としておもしろければいいという立場なので、どちらであろうとあまり気にしていない。

筆者はまさに「気が進まない」タイプの人間だ。
もっと直截にいうと双玉はフェアリー詰将棋だと思っている。
単に鑑賞する側としてはおもしろければいいという立場は筆者も同じだが、「受賞」とか「記録」が絡む場合は悩まざるを得ない。

一緒にしてもいいが、それだったら詰将棋の最長手数作は「ミクロコスモス」ではなく「寿限無3」とするべきだと思う。

詰棋書紹介(32) 一番星

一番星 波崎黒生・中野和夫詰将棋作品集 中野和夫 角ブックス 2015.7.19
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詰将棋入門(51) 実戦形

田代達生 将棋評論 1948.5

田代達生は非常に長い間創作を続けた大先輩。
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詰将棋のルール論争(7) 無駄合

1 詰将棋の範囲

この節は詰将棋の範囲–完全・不完全の話–とは微妙に異なるのですが、前節の2手変長1駒余りと密接な関係があると思うので、この位置に入れました。

1-4 無駄合

「無駄な合駒はしない」とよく表現されるルール。
しかし「無駄」というのは手の意味を判断に求めており、妙手の有無でなく手数で決定しようという方針と矛盾します。
そこで客観的に無駄合を定義できないかと何人もの勇者が挑戦しましたが、筆者が知る限りスッキリ明解な無駄合の定義は成功していません。
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詰将棋創作講座を読む(6) 内藤国雄「詰めと必至」

内藤国雄「詰めと必至」東京書店 1973.3.25
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マイナビ出版への要望

マイナビ出版には「完全版看寿賞作品集」など物凄くありがたい仕事をしてくれていると感謝している。 しかし、この間いくつかガッカリさせられることがたてつづけにあった。 そこで要望を書き出してみた。(読んでいただけるかは分からないが)

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詰棋書紹介(31) 現代詰将棋中編名作選


現代詰将棋中編名作選 中編名作選制作委員会
角ブックス 2018.7.15
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詰将棋入門(50) 二歩禁回避

村山隆治 五風十雨 第89番 近代将棋 1976.11

「詰将棋の考え方」や「詰将棋教室」などの著作がある作者。
このブログでは#創作講座を読むで何度も紹介している。
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二流作家のメンタルヘルス(8)

風みどり


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「盤上のパラダイス」入荷しました

  • 売り切れでご迷惑をおかけしていました若島正「盤上のパラダイス」ですが、入荷しました。
  • 「Limit 7」に続くつみき書店制作詰棋書第2弾は「野村量の詰将棋500」です。詰将棋全国大会での発売を目指して鋭意製作中です。みなさまお楽しみに!間に合わなかったら御免なさい!!
  • 第3弾は昨年から交渉中ですが、未だよい返事をいただけていません。引き続き頑張ります。

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